6/21/2011

nadie más en este mundo


あーもどかしいもどかしい。
あーじれったいじれったい。

なんとかしたい。
どーにかしたい。

あーもどかしいもどかしい。
あーじれったいじれったい。

なんとかなるか。
どーにかなるか。

あれこれしたい。
とびこみたい。
かきまぜたい。

もどかしいけれど
じれったいけれど
ゆっくりと
ゆっくりと
ゆうーっくりと
いくことが
とてもだいじ。

あせらないあせらない。
あわてないあわてない。

とらんきーら
とらんきーら
とらんきーら
きらきら

あそびながら
ゆっくりいくのだ

ばかにしたければすればいい
おこりたければおこればいい

でもどうせ
どうせどうせ
笑うかどには福きたる、なのだ

おどりながら
ゆっくりいくのだ

たましいを嬉しくさせることば
こころをゆたかにする愛
それだけをつみとれば
じんせいはふしぎ
なんともゆたかなポエムをうたおう。

かいがらのきおく
ほしぞらのゆうぐれ
のはらにうかぶまんげきょう

いつも愛されたいだなんて
いつも優しくされたいだなんて
そんなことはいわないから

これだけは
これだけは
もっていかないで。

どうかどうか
さらってしまわないで。

生きるみちしるべ
えいえんのまどろみ

“あなたがどうか幸せでありますように。”

おおきなきをのぼって
うちゅうにたどりつきたい。

つきのふねにのって
あまのがわのたびをしたい

ささのはさらさら
 
うつくしいことは
いくらでもある

かなしいことは
かぞえきれない

わかることはひとつ
ふたつ、みっつ


愛するひとたちの
こえだけをきこう。

愛するひとたちに
かたりかけよう。

愛するちきゅうに
悦びを。

ただそれだけ
それぽっきり

もどかしさも
じれったさも
くやしさも
いかりも
ぜんぶぜんぶぜんぶ
いらないのだ

のだ

のだ

のだ













おわり。

:0)))

6/16/2011

the last chance



一度墜ちた弾丸は
もう二度と使えない。

それは切ない論理であり
絶対である。

6/13/2011

ps. pronto estaré.



忘れもしない
3月11日、金曜日。

赤紙が来た。

地獄のようだった毎日が、
瞬間にして
愛おしく、遠い
リアルな夢に見えた。

戦場だと思っていた遠い地は天上で、
十年前に大志を胸に
後にしたふるさとが
今は生々しい戦場になっていた。

駆り出される羊達は
足並みを揃え
左右もわからずに
正義と愛国を掲げ
爆弾の炎に
突進するのだろう。

神風なんて、
あったはずもないのに。

勝利という言葉に目をくらませ
カネという力に身体を毒し
山積みの武器をかざしては
生命さえも征服できると狂している。

その物質の亡者が
無数の傍観者を利用する。

冷酷心と無関心。
その類義語はだだの阿呆。

愛を失ったはずのない人達が
アホウドリに血を吸われ、
年中無休、フル回転のシステムの中
孤独に魂を蝕まれては
寄生虫の餌食になる。

しれっと腕を組んで傍観しているようで、
回り狂うシステムの最大の犠牲になっている。

それが自分の姿だって、
だれが認識するだろう。

戦争は幻想ではない。
寝て覚める夢なんかじゃない。

戦ってもらうんじゃなくて
戦う必要があるんだよ。

愛国心だとか勝利だとか
正義だとかなんだとか
そんな誰かから借りた言葉じゃなくて

自分の魂の真ん中をつく、
何だか言葉なんかにできないものの為に
自分の頭の隅をくすぐる
許せないなにかの為に

ひとりひとり
戦わなければ。

自然が災害をもたらすのではない。
自然が苦しみを産むのではない。

自然を支配しようとする
人間によって全ては生じる。

戦わずに泣き崩れたままでいることが
戦場を遠くから見てなにもできずにいることが
痛みであり苦しみであるんだ。

“原発なんかいらない。”

心の中心で感じること
魂が瞬間に叫ぶこと

聞こえたら
動きだす。

盲目の羊達は
困惑のなか
放射能の中
彷徨いながら
ひたすら道しるべを待つ。

道は自ら作り出すもの。
この足で歩くもの。

ふんぞり返った
リモコン社会に未来はない。

“ナビゲーターは魂だ”

底力を信じましょう。
底力を試しましょう。
底力に賭けましょう。

POWER TO THE PEOPLE!

6/04/2011

La planeta sin viento



“ねえ、朝焼けと夕焼けを見分けるのってね、
専門家でも難しいんですって。”

そう言って少女は何か透き通った緑色の飲み物を
ガラスのコップに注いだ。

“ほら、飲んで。これで少しは良くなるわ。”

キジャは鉛のような身体にぐっと力を入れて
差し出されたコップに手をのばした。

不思議な緑の飲み物は、なまぬるく、それでいて清涼な香りがした。

あ、り、が、と、う。

そんな単純な言葉がどうしても上手く音にできない程
喉の奥が腫れ上がり、
わずかな空気を通すことも困難であることに
キジャはその時初めて気づいたのだった。

身体の不自由さを感じると共に
キジャが序所に鮮明になる現実にはっとして、
ぴたっと考え込んでしまったのに気がついた少女は
コップを支える手の上に、
がさがさの小さな手をそっと置き、
ゆっくりとその不思議な飲み物をキジャの口元に運んだ。

それをごくりと飲み込んだのを見ると、
少女は顔いっぱい、にっこりと笑みを浮かべ、

“これですっかり良くなるわ。
ねえ今夜、星の山に行きましょう。
昼間は山いっぱいに咲いている桃の花が、
夜にはてんとう虫のように光るのよ。
父さんがいつも言ってたわ。
必ず一年に一度、
星の花畑が一面に広がるの新月の夜があるって。
昨日ね、夢で見たの。
今夜がきっとその夜よ。”

その見たこともないはずの少女の透明な声と
どこか遠くをぼうっと見ながらつぶやくような語り方は
なぜか妙に懐かしく、
何年も前の春の記憶をゆさぶるようだった。

“大丈夫、夜には歩けるようになるわ。
心配しないで。
私知ってるの。
もう何人もここに来たんだもの。”

そう言って少女はそっと窓の外に目をやり
何かをつぶやいたように、唇を少し動かした。

そして、きょとんと彼女の顔を見つめるキジャの方を向いては
ふっと笑い、

“ほら、少し呼吸が楽になったでしょう。”

と嬉しそうに言っては、
テーブルの上にどんと置かれた
鍋のなかの緑色の飲み物を
またくるくる回し始めたのだった。


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風のない惑星のもうひときれの物語