よあけまえのしずけさ。
もうこわがらない。
かぜのなか
ひかりのなか
かけぬける。
ひとりのせかいが
みなのせかいと
ひとつになり
かくめいをおこす。
ひとすじのこうせん。
これいがいにもう
すすむみちはないのだ。
じんるいのしょうめつと
どうぶつのうめきごえ。
たたかいはもうずっと
とおいむかしにはじまっていた。
めをつむっていれば
なみはおだやかだった。
あらしがすぐそこで
あらゆるいのちを
はかいしていることにさえ
きづかないでよかったのだ。
しょうねんしょうじょ
おとなとろうじん
さあいまこそすすむのだ。
うちなるかいかくが
うちゅうぜんどのかいかくと
おなじになるとき
うちゅうてつがくは
ほんものになる。
ほしのひとつぶひとつぶが
ひかりをはなち
いちりんのねがいをかなえるごとく
もえつきるたび
みらいはあたらしい
いのちをむすぶ。
われらはみんな
ひとつのたいようけいのこども。
とみはこのぎんがのすべてのもののためにそんざいし
ひとつぶのりゅうしたりとも
みくだされたり
わすれられたりしてはならない。
うちゅうのはてないうつくしさは
かぎりなくちいさなものたちのしゅうけつぞうであり
このそうだいなせかいに
なにひとつとして
たんどくでいだいなものなどはありえない。
きょうだいしまい
えいえんなるどうしよ
うちゅうかくめいこそ
われらののこされたみちである。
よあけまえのしずけさ。
とまどうことは
もうやめにしよう。
ひかりのさすほうへ。
あのながれるくものほうへ。
はてしないたいしをいだいて。